資産運用で大切なリスク許容度

投稿者: | 2020-04-30

資産運用に関する英文を読んでいますと頻繁に出てくる単語が Risk Tolerance=リスク許容度を意味します。

It is generally thought that risk tolerance decreases with age, although this relationship may not necessarily be linear.

<日本語訳>
リスク許容度は年齢を重ねるにつれて低くなると一般的に考えられているが、この関係は必ずしも直線的ではない。

金融英文700選 (KINZAIバリュー叢書)



確かに、若い人は相場の大きな急落をチャンスと捉え、長期的にじっくり追加投資なども可能です。または積立をしておくことで、成果にもつながりやすいという側面もあります。一方、シニアの場合、リスクを取っているがために大きな下落に遭遇すると、なかなか取り返すのは難しいため、年齢に応じてリスク許容度を下げていくというのは一般的です。

上の訳の「直線的ではない。」というのは日本語でも少し難しいところがありますが・・・
50代だから、60代だからと一律のリスク許容度で考えるのではなく、その人それぞれの要因で異なるということだと思います。

例えば、資産に十分余裕がある人が子供や孫に相続させることを視野に入れて投資をしている場合は、それほどリスク許容度を下げる必要はないかもしれません。

その逆に、2~3年後の結婚資金のために投資信託で積立をしている場合は、目先の予定に備えてそれほど大きなリスクを取るべきではありません。
リスクを取っている資産がどういう目的で使うのかということが大切です。

通常、リスクは過去の値動きなどがあれば算出することができます。期待リターンとのぶれ幅であるため、標準偏差を算出することになります。
ただ、わざわざ計算するのは大変です。金融機関の担当者などがいる場合は、それぞれの投資商品のリスクの大小を確認するぐらいでもよさそうです。

例えば、リターンが5%、リスクが10%という投資商品があった場合、市場が標準正規分布に則っているといった前提があるのですが、統計学上の話になりやや難しくなりますので、簡単に言うと、約7割の確率で前後10%以内に落ち着くという見方をします。
リターンの5%が平均値になります。学校のテストでいうクラスの平均点です。多くの人が平均点付近ですが、すごく優秀な生徒とその逆でその科目が苦手な生徒がいて、平均点70点でも、それなりにばらつきが生じます。これがリスクです。

つまり、上のケースでは100万円投資した場合は、105万円程度になっていることが期待できる。そして概ね105万円の前後10%、約95万円~115万円ほどで収まっているのでは?と捉えることができます。
ただし、先ほどのテストでいう優等生や苦手な生徒のケースが考えられるので、3割程度(7割からはみ出す割合のため)は先ほどのレンジ内から外れる可能性があることも踏まえておかなければなりません。当然、良くも悪くも大きくブレるため、損をする方に大きくブレるという点では全体の15%(30%の半分)程度と見込むことができます。

こういった数字をみて、そのリスクを許容できるかどうか?ということがリスク許容度です。

金融機関などではリスク許容度をチェックしてくれるアンケートシートなどもあるため、そのようなものを活用して自分自身の性格、投資経験、そして資金の性質などからリスク許容度を測り、投資をはじめてください。

私がリスク許容度の範囲内で投資をやるべきだと強く感じている点は、「リスク許容度を超えている場合、途中でやめてしまう可能性があること」です。

例えば、安全性重視の人がややリスクを取り過ぎていて、相場急落に直面するとどうなるでしょうか?リスク許容度が高い人でも慌てるような急落だと、当然、リスク許容度の低い人には耐えられません。「長期的には元に戻る。むしろ下がった今がチャンス。」などという発想にもなれません。慌てて、大きく下がったところで売却し、「やっぱり投資は怖い」となるともったいないですよね。

よって、目的に向けて投資を続ける上でも、リスク許容度を意識することは大切なのです。

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