
目に見えない資産、無形固定資産(intangible assets)の1つが「のれん(Goodwill)」です。
のれんというと飲食店や銭湯の入口にあるものを思い浮かべるかもしれませんが・・・
会計上の「のれん」は、もともと営業権と言われていたもので、会社を買収する際に発生する場合があります。
2010年にFacebookがインスタグラムを買収しましたが、その時のインスタグラムは従業員13名で売上もほとんどない中で、なんと買収額は約10億ドルです。当時のレートで約810億円。
実際の純資産(時価)はかなり小さかったのですが、インスタの将来性や、Facebookにとってはライバルにもなり得るといった様々な理由で実際の価値にかなり上積みをして買収したのです。
この差額が「のれん」となります。
資産としては目に見えないが価値がある。この価値を買収した側、上の例でいうとFacebookの無形固定資産として計上されるのです。
純資産、無形固定資産などは以下で確認できます。
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買収と言えばソフトバンクグループをイメージする人も多いと思います。以下は2019年末時点のソフトバンクグループのバランスシートです。

約40兆の総資産に対して4.5兆円もの「のれん」が計上されています。現金および現金同等等が3.8兆円なので、現金よりも「のれん」が多い資産構成になっています。
「のれん」は買収した会社の本来の純資産額ではなく、付加価値と捉えた部分であるため、もし、買収した会社が期待外れだったら?
この場合は資産を取り崩し、損失として計上されます。これを「のれんの減損」といいます。こういったリスクもあるわけですね。
株式投資をする前に「のれん」の額や状況を確認するのも1つです。
では、英文を紹介します。より理解を深めてください!
Goodwill represents the amount of the purchase price paid in excess of the market value of the individual net assets when a business is purchased.
金融英文700選 (KINZAIバリュー叢書)
のれん(営業権)は、1事業体が譲渡される際に、各純資産の市場価格を超えて支払われる購入金額を意味する。
なぜ「のれん」があるのか?「のれん」がどのようなものを指すのか?以下の英文が分かりやすいです。
The value of a company’s brand name, solid customer base, good customer relations, good employee relations, and proprietary technology represent some reasons why goodwill exists.
Investopedia
会社のブランド名、しっかりとした顧客基盤、良好な顧客関係や従業員関係、独自のテクノロジーの価値はが「のれん」が存在する理由である。
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