
経済について話しをする上で産業革命は大変重要なポイントとなります。金本位制の記事でも触れましたが、産業革命でどこよりも早く経済成長を遂げたイギリスが金本位制制度を導入し、そしてイギリスポンドはしばらく主軸通貨という位置づけでもありました。
現在はIndustry4.0と言われていますが、今後の大きな産業構造の変化が私達の生活にも影響してきます。
この記事では産業革命にまつわる英単語、英文を紹介しながらIndusrty1.0~4.0までの流れを確認します。

産業革命はIndustrial Revolutionです。上の4つのステップを1つ1つ紹介します。
Industry 1.0
社会の授業でもおなじみの「産業革命」といえばこのフェーズです。18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスを中心とした産業構造の変化で、上記にはmechanical weaving loom(綿織物の機械化)、water and steam power(水や蒸気の力)とあります。
蒸気機関車 : steam locomotive が典型例としてよく取り上げられます。
馬車 : horse carriage ⇒ 蒸気機関車 : steam locomotive
こういった流れにある中で、「より乗りやすい馬車を!」とこだわっていてはいけない。と変化することの必要性を問う際に良く用いられる事例です。

Industry 2.0
第2次産業革命の特徴は電力です。汽車が電車となり、そして電力を用いた大量生産が可能となります。
上記ではMass production using electrical energyと記述があります。
Mass production : 大量生産

Industry 3.0
20世紀後半に入ってきますので、この辺りから記憶に新しいという人もいるのではないでしょうか。
ITという文字がここで使われています。そしてautomation。
PLCは工場での自動化などで重要な役割を果たすコントローラーです。

Industry4.0
そして現在はここにいると言われています。ビッグデータやAI、IOTなど「データによる産業革命」とも称されます。もともとはドイツ政府が2011年から推進している技術政策を指します。
IOTはInternet of Things
インターネットによってモノがつながっていくことです。たとえば、留守にしていても家の状況をスマホで確認できたり、お風呂を沸かせたりと言った私たちの生活が著しく便利になっていますが、そういったものが代表例でしょうか。
医療や介護の現場などでもIOTは進んでいます。
ドイツの提言には「気候・エネルギー」「健康・食品」など今の環境を考慮した重点分野も掲げられています。
Industrie 4.0 promises to increase manufacturing productivity levels by up to 50 percent and likewise decreases the amount of resources required by half.
GTAI
Industrie 4.0は、製造の生産性レベルを最大50%まで向上させ、同様に必要なリソースの量を半分に削減することを約束します。
簡潔に言うと、1.0は機械化、2.0は電気化、3.0は自動化・IT化となりそうです。4.0はどうなっていくのでしょうか?環境や私達の健康に貢献するという向きもありますが、その一方で、私達のデータが全て管理されるということで、私達が「人」らしく生きることができなくなるのではという危惧する声もあがっています。
産業革命の話をする時、進化論で有名なダーウィンの言葉がいつも浮かびます。最後にこの言葉の英文も紹介します。上手に変化し、生き残っていきたいですね。
”最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるのではない。 唯一生き残ることが出来るのは変化できる者である”
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is the most adaptable to change.
Charles Robert Darwin

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