ゲーム理論を日本語と英語で学ぶ

投稿者: | 2020-05-24

大物芸能人やスポーツ選手などが逮捕されると多くのマスコミが留置先の警察署に集まり、大々的に報じられます。その間、当人はどんな気持ちでいるのでしょうか。

自分の罪を正直に認めるのか、ファンのイメージを壊したくないとできる限り抗うのか。様々な葛藤があると思います。

「弁護士が来るまで一切話さない。」と黙秘する人もいるようですが、経験したことのないような緊張感の中では、正しい判断の1つかもしれませんね。

さて、今回はこのような状況を前提とした「囚人のジレンマ(ゲーム理論)としてよく知られる事例を紹介したいと思います。

囚人のジレンマとは?

親友である佐藤さんと2人、ある犯罪容疑で逮捕されたとします。そこで、2人別室で取り調べが行われ、以下のように提言があったとします。あなたも囚人になったつもりで、「自供するかどうか」考えてみてください。

2人とも黙秘を続ければどちらも懲役は1年

ただし、佐藤さんが黙秘を続ける中、あなたが自供すればあなたを無罪にする。その代わり佐藤さんの懲役は10年となる。

一方、あなたが黙秘を続けている間に佐藤さんが自供すれば、当然逆となり、あなたが懲役10年、佐藤さんは無罪。 2人とも自供した場合、どちらも懲役5年となる。

という条件を伝えられました。佐藤さんにも同じ条件を提示したということです。

整理すると以下のようになります。

 あなた黙秘あなた自供
佐藤さん黙秘懲役1年あなた無罪 佐藤さん懲役10年
佐藤さん自供あなた懲役10年 佐藤さん無罪懲役5年

そして、あなたは「自分がどうすべきか?」ではなく「佐藤はどうするだろうか?」ということに気持ちが向いていると思います。「佐藤が黙ってくれれば、自分も黙秘し、懲役1年ですむ。でも、佐藤がその間に自供してしまったら、自分だけ懲役10年となる。」

そこで、佐藤さんの判断を基準にすると以下のようになります。

もうお気づきですよね。佐藤さんが黙秘しようが自供しようが、あなたは自供した方が刑罰は軽くなります。

佐藤さんが黙秘した場合は1年ではなく無罪に、佐藤さんが自供した場合は10年ではなく5年に。

「よし、合理的に考えれば自供すべきだ。」と考えてしまいそうですが、ここで1つ注意点があります。おそらく、佐藤さんも同じように考えるだろうということです。

結果、佐藤さんも自供し、2人とも自供、つまり懲役5年となることが見込まれます。

「無罪・1年・5年・10年」という可能性がある中で、2番目に重い懲役となってしまいました。

2人とも黙秘をして懲役1年にするのが、ある意味合理的なのかもしれません。ただし、黙秘している間に「相手が自供して自分の懲役が10年にならないだろうか?」と、不安と向き合うことになります。

相手の性格や相手の気持ちを察し、そして相手を信じられるかどうか?ということになりますね。こうなると確率論や科学的根拠などとは全く異質の話となります。

行動経済学では私たちは合理的に判断することができないことが様々な観点から分析されており、それによる損失や長期的な利益を得る上での弊害などについても指摘されています。

ただ、囚人のジレンマは個々が合理的に考えても全体として最適な選択とはならないことを示唆しています。

では、英文でゲーム理論を紹介します。

The focus of game theory is the game, which serves as a model of an interactive situation among rational players. 

The key to game theory is that one player’s payoff is contingent on the strategy implemented by the other player. 

Investpedia

ゲーム理論の焦点は、合理的なプレーヤー間で、双方向の状況でのモデルとして機能するゲームです。 ゲーム理論の鍵となるのは、一方のプレイヤーの結果は、もう一方のプレイヤーが実行した戦略に依存するということです。

理論自体少し難しいので、英文もやや難しく感じますが、お互いの戦略がお互いの結果に影響するということは英文からも伝わります。

According to game theory, the actions and choices of all the participants affect the outcome of each.

Investpedia

ゲーム理論によると、すべての参加者の行動や選択は、お互いの結果に影響する。

行動経済学の分野は私たちの微妙な心理を追求しているので、理解しておくと色んなシーンで役に立ちますよ!


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