奨学金をきちんと返せる人とそうじゃない人 研究結果が示した違い

投稿者: | 2020-06-01

奨学金を返済できない人と強い相関にあるのは?

現在、日本では2.7人に1人は奨学金を借りて、大学などの高等教育を受けています。

私は大学で非常勤講師をしていますが、休憩中に学生達が当たり前のように奨学金の話をしている姿をよく見かけます。
「おれ、第2種。お前は?」という具合に奨学金の種類までかなり具体的な話をしているのです。

世代によって違いはありますが、私自身が学生の時は、友人同士で奨学金の話をする機会さえなかったような気がします。

今は、奨学金が当たり前になっているのです。

その奨学金ですが、卒業後に返済をはじめますが、一定割合延納をする人もいます。日本学生支援機構の調査によりますと、延滞者の約2割は「貸与終了後に返還義務を知った」と回答しています。

つまり、返す前提で借りていないのです。

入学当初、親が奨学金の手続きに関与することもできるため、自分自身で返済しないといけないという意識をしていなかった人が、結果的に延滞をする傾向にあります。

こういったところから、学生向けにお金の教育を行う必要性も高まっていると言えます。

海外でも同様で、以下のような研究結果などをまとめた書籍も出版されており、高等教育者への金融リテラシー教育の必要性やどのように教育すべきか?ということが紹介されています。

Best Practices for Financial Literacy and Education at Institutions of Higher Education

例えば、奨学金レターの内容を変えるという興味深いものも紹介されていました。

毎年1度、学生に郵送する奨学金に関する案内。金利や残高などが細かい数字などで記載されており、開封しない学生も多いようです。

そこで、あなたが就職すると、毎月いくらぐらい稼ぐことができて、それに対していくら返済額が生じるよ。といった分かりやすい表現などに変えたそうです。

当然、学部や専攻の違いで期待できる年収も変わるため、そのあたりも配慮した取組みも紹介されていました。
郵送物を確認しない学生が悪い!ではなく、読んでもらう工夫をする。という発想です。

もう1つ大変興味深い研究結果を紹介していましたので、こちらは英文を一部引用します。

Researchers have found a strong correlation between not finishing a degree program and failing to repay student loans.

Best Practices for Financial Literacy and Education at Institutions of Higher Education

correlation : 相関性
degree : 学位
研究者たちは、学位プログラムを終了しないことと学生ローンの返済に失敗することの間に強い相関関係があることを発見しました。

アメリカの場合、入学後の進級が日本に比べると難しいと言われています。よって、進級できない人もそれなりに生じるわけで、結果、中退を選ぶ人もいます。当然の結果かもしれませんが、そういう人達は奨学金の返済にも苦戦しているようです。

上記英文中に記述はありませんが、4年制大学を4年で卒業する。こういう人達がきちんと奨学金を返済する傾向にあるようです。

一概には言いきれませんが、4年ちょうどで卒業できる⇒しっかり勉強できた⇒良い企業に就職できる⇒収入も多く安定している⇒奨学金返済が容易
こういった流れでしょうか。

ぜひご自身が、または家族が奨学金を借りて進学する際は、参考にしてください!

Best Practices for Financial Literacy and Education at Institutions of Higher Education


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