海外投資家が7割の日本株式市場。海外投資家の見方がヒントに!

日本の株式市場の売買動向の7割は海外投資家だと言われています。実際に2020年4月の売買金額、株数、どちらも海外投資家が7割超を占めています。
投資部門別売買状況(日本取引所グループ)
では、海外・外国から日本経済はどのように評価されているのでしょうか?
世界的な経済誌Forbesに以下のような見出しの記事がありました。(2020年4月29日)
Japan’s Hidden Economic Strengths Might Just Help It Survive The Pandemic
Forbes
hidden:隠れた
strengthe(s) :強み
survive : 長生きする、生き残る
直訳すると「日本の隠れた経済力はパンデミックを生き残るのを助けるかもしれない」⇒日本は隠れた経済力でパンデミックを乗り越えることができるかもしれない
その要因としてまずこれがあげられています。
Some hope for Japan’s economy has come from China amid the ongoing pandemic.
Forbes
パンデミックの最中、日本にとっていくつかの望みが中国からきている。
やはり、日本経済にとって中国がポイントになるという見方で、その中国経済に明るい兆しが見えており、日本への新たなオーダーなどが期待できるという内容です。こういった流れが日本の緊急事態宣言やオリンピック延期といったマイナス材料を打ち消したと分析しています。
それからこのような指摘もあります。
Japan’s per-capita GDP growth has actually been accelerating despite a shrinking population.
Forbes
人口の減少にもかかわらず、日本の一人当たりGDP成長率は実は上昇しています。
GDPだけで見るとこの数年、数十年、他国に比べると横ばいが続いているように見えるのですが、その間人口が減っているため、一人当たりの成長率で見ると加速しているという評価になっているようです。
確かにここ数年、少しずつではありますが上昇傾向にはあります。
a very tangible improvement in economic output per person
一人当たり経済生産高の非常に目に見える改善
といった表現も使われています。
私達日本人にとって、実感がある人とそうじゃない人がいると思いますが・・・。
また、企業の利益状況、投資環境の改善などについても触れてあります。
企業の利益が上がり、投資家にとっても収益となり、そしてまた企業への投資に回るという好循環にあるという指摘です。
その結果・・・
Consequently, Japanese wages as a percentage of national income recovered from a low of 48% in the first quarter of 2015 to 52% in the third quarter of 2019.
Forbes
その結果、国民所得に占める日本の賃金は、2015年第1四半期の48%から2019年第3四半期の52%に回復しました。
もちろん、COVIT-19前のデータであり、新型コロナウイルス感染拡大の影響は受けるだろうと断りがあります。
また、国内外問わず、経済動向には様々な見方がありますので、これもまた1つの見方という位置づけではありますが、こういった底力でこの危機を乗り切れると信じたいところです。

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