EBITDAとEV/EBITDA倍率の読み方・使い方を解説

投稿者: | 2020-06-14

M&Aの際に目安とされるEV/EBITDA倍率 単語の意味から確認!

EBITDAはいーびっとだー、いーびっとでぃーえーと読みます。

1つ1つ分解すると・・・
Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization

Earningsは稼ぎ、利益、儲けです。
Interest Taxesは支払利息や税金を意味します。
Depreciation and Amortizationは減価償却です。
それにBeforeが付いていますので、利息・税金支払い前、減価償却前ということになります。

減価償却費を足す」という説明をよく見かけますが、会計上の利益は減価償却後なので、減価償却を足すことで「減価償却前の利益」を算出できます。

Depreciationが固定資産の償却、Amortizationが無形固定資産の償却を意味します。

減価償却は実際はお金が出ていくものではありません。また定額法や定率法など減価償却の方法次第で、その額も変わります。よって、減価償却前にすることで、企業がどれだけキャッシュフローを得ているのか把握することができます。

また、企業決算の最終利益は税引き後です。ただ、税引き後で利益水準を見ると、法人税の高い国の場合、税引き後利益は当然小さくなります。そういった国の違いも調整し、国際的な比較を行うことができます。支払利息も同様の理由です。
税制は変更されることもありますし、金利も変動します。こういった要因を排除し、純粋にどれだけ儲けているか?現金を獲得しているか?ということを追求しているのですね。

よって、EVITDAは企業の利益水準、キャッシュフローを国際的に把握する上で使われる指標です。

それに対してEV(いーぶい)は企業価値:Enterprise Valueです。

会計上の細かい話を省略すると、株式時価総額と純有利子負債(有利子負債‐現預金)の合計となります。

株式時価総額は株価×株数です。買収する際は株を取得することになるため、買収に必要な額といえます。

純有利子負債は買収後、債権者へ返済が必要な金額です。「今抱えている借金から保有している現預金」の差額なので、今後利益を生み出し、その中から返済に充てる分と考えると分かりやすいかもしれません。

よって、EVは「買収にいくらかかるか?その後、オーナーとしていくら債権者に返済しなければならないか?」ということを見積もっているのです。

EV/EBITDA倍率は、そのEVがEBITDAの何倍かを表しています。仮に100/10=10倍であれば、10年分の利益で企業価値を賄うことがいます。

不動産投資でイメージすると分かりやすいかもしれません。

「この物件は1,000万円で購入できます。それとローンが500万円残っているので、購入後はこのローンも返済してくださいね。」と言われたら、きっと1年間分の家賃収入と比較すると思います。「年間の家賃収入が150万円だから、10年ぐらいで元を取ることができるのかー。」こういった計算をしたくなりますよね。

よって、EV/EBITDA倍率は簡易買収倍率とも呼ばれ、M&Aの際、8倍~10倍程度が適切といった目安としても使われています。

では、最後にEV/EBITDA倍率に関する英文を紹介します。EV/EBITDA倍率の英文にいくつか触れていますと、normalize for ~:標準化する、統一するという表現がよく使われていました。その代表的なものを紹介します。

The EBITDA/EV ratio may be preferred over other measures of return because it is normalized for differences between companies.

Investpedia

EBITDA / EV比率は、企業間で生じる差異を標準化しているため、他の指標よりも好まれる場合があります。

Using EBITDA normalizes for differences in capital structure, taxation, and fixed asset accounting.

Investpedia

EBITDAを使用すると、資本構造、税制、および固定資産に関する会計処理の違いを標準化できます。

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