
一生分の富を築いて遊んで暮らしたい。と思っている人も多いと思います。
FP相談をしていると、「もう仕事をしなくても十分生活できる」という人もいますが、そういう人の方がむしろ仕事を続けたいと思っているように感じています。
やりたい仕事ではない⇒働かなければ生活できない⇒あまり稼げない⇒仕事を続けなければならない
こういう悪循環ではなく・・・
楽しく仕事⇒稼げる⇒続けたい
こんな好循環にしていきたいものです。
また、一定の富を築いた人が良く言うのが、「定期的な収入がなくなるのが不安」というものです。
いくらストック(貯蓄)があってもフロー(給与など定期収入)がないと、落ち着かないようです。
年間の支出、手元資金の運用利回り、取崩し額等を計算して、十分余裕があればフローがなくても安心して生活できそうですが、やはり少しずつ残高が減っていくのはあまり受け入れたくないようです。
ただ、逆に言うとそれくらいの不安を抱えている方が上手にお金の管理をできそうです。
ここで1つドイツの哲学者ショーペンハウアーの名言を紹介します。
Wealth is like sea-water; the more we drink, the thirstier we become; and the same is true of fame.
Schopenhauer
the 比較級~、the 比較級・・・
~すればするほど、より・・・に
富は海水のようなものだ。飲めば飲むほど、私達は渇きをおぼえる。名声についても同じである。
老後資金で3,000万円あれば十分、毎月100万円使えれば十分・・・など思っていても、実際、その水準に達すると、さらに上を欲するのです。名声も同じだという点も興味深いです。
お金も人付き合いも、いかに冷静に、そして謙虚にいることが大切かということを教えてくれます。