クラウディングアウト効果により民間投資が減少する仕組み

投稿者: | 2020-07-02

クラウディングアウト(Crowding-out)とは「押し退け効果」とも言われます。

クラウディング=群衆、人ごみ、混雑といった意味です。そこからoutとなるため、押し出されるわけです。

クラウディングアウトは一般的に以下のように説明されます。

政府が資金需要のために国債の大量発行、減税などで、公共事業の拡充など財政政策を行った場合、実質利子率の上昇を招いてしまい、民間の資金調達が圧迫されてしまう現象のこと。

ゆっくり見ていきます。なぜ民間の資金調達が圧迫するのか?

まずは政府が国債を大量発行などを行い、財政政策を行うことからはじまります。

国がどんどん国債を発行する。国がお金を必要としています。モノの値段もお金の価値も需要と供給で決まります。

需要があるものは値上がります。

ここでは、政府が大量にお金を必要としているため、お金の価値が上がります。そして、そのお金の価値を表すのが金利です

それが実質利子率の上昇として説明されています。

金利が上昇すると民間企業がお金を借りる時にそれ相応の金利を払う必要があります。
今までよりも高い金利が必要となり、しぶしぶあきらめるかもしれません。

結局資金調達できなかった民間は設備投資などを控え、景気に悪影響を及ぼす可能性があります。

相撲の決まりてに「押し出し」がありますが、土俵上に国がたくさんあがっているため、他の力士(民間)が上がれなくなるイメージでしょうか。

もし「同じ土俵に上がりたいなら、少し上乗せしてお金を払いなさい」ということになるわけです。

財政赤字が縮小する、財政が健全化するというのは、この土俵にスペースができることだと捉えておくと分かりやすいかもしれません。

最後に英文を確認してください!

The crowding-out effect tends to dampen the effects of fiscal policy on aggregate demand.

金融英文700選 (KINZAIバリュー叢書)

クラウディングアウト効果は、財政政策が総需要に与える効果を鈍らせる傾向にある。

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