インデックス運用やアクティブ運用との違いは?
スマートベータ運用とは、年金基金などが採用している運用手法で注目されています。まずはそれぞれの意味を確認します。
Smartは賢い、賢明な
という意味です。
ベータは少し難しいですが、ポートフォリオ理論ではβと表記されます。市場全体と個別株のリターンやリスクなどを分析する際に使いますが、ここでは簡単に伝えると、マーケット全体を表すと捉えてもいいと思います。
よって、拡大解釈で、日経平均やTOPIXといった株価指数(インデックス)のことだと定義しますと・・・
賢いインデックス運用のような運用手法ということになります。
インデックス運用とは、指数に連動する運用を目指し、コストが抑えられるというのが特徴です。
ただし、スマートベータ運用は、指数を上回ることを目指します。金融工学なども用いて、特定の要素に注目し運用します。
よって、アクティブ運用に近い感じもします。
スマートベータ運用について以下のような英文もあります。
Smart beta investing combines the benefits of passive investing and the advantages of active investing strategies.
Investopedia
スマートベータ運用はパッシブ運用の良い点とアクティブ運用の優位性を融合した手法である。
具体的には、コストを抑えながらもアクティブ運用のような超過リターン(以下英文ではα、アルファと表記されています)を実現させるという運用手法だと理解してよいと思います。
The goal of smart beta is to obtain alpha, lower risk or increase diversification at a cost lower than traditional active management and marginally higher than straight index investing.
Investopedia
スマートベータの目標は、従来のアクティブ運用よりも低く、インデックス投資よりもわずかに高いコストで、アルファ(市場リターンを超過する部分)、リスクの低減、または分散効果を実現させることです。
日本のGPIFもスマートベータ運用を採用しています。GPIFについては以下で紹介しています!
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