IPOはInitial Public Offeringの略、ICOはInitial Coin Offering

Initialは名前の頭文字をイニシャルというように、最初のという意味です。Publicはカタカナ用語でも使われますが、パブリック、公(にする)という意味です。そしてOfferingもオファーとして使われていますが、申し出をするという意味です。
あえて日本語にするより、英語・カタカナで捉えた方がイメージしやすいかもしれません。
ある会社が成長過程で、より多くの株主から出資してもらい資金調達をし、さらなる飛躍につなげたい。そんな時の手段が証券取引所に上場することです。
株式を公開するともいいます。今まで特定の人しか持っていなかった株が取引所・市場を通して公になるのです。
これをIPOと言います。
上場後、初日より大きく株価が上昇することもあり、上場前にIPO株を取得したいと人気が高まる銘柄(企業)も多いです。株数に限りがあるので、抽選になることも。
2019年では公募(上場前)時点で4,780円だったサーバーワークスという会社の株が上場日に18,000円となり、騰落率は276.6%。100株単位なので、何と1日で1,322,000円の利益となります。(価格.com IPO初値上昇ランキングより)
ちなみに、私は証券会社勤務時代、この抽選に携わっていたことがあります。まず、IPO銘柄自体、各証券会社に一定数しか割り当てられません。私が属していた証券会社は大手では無かったので、割り当てゼロということも。つまり、この場合、いくら申し込みがあってもお客さんに買ってもらうことができません。
そこで、IPOで大きな値上がり益を狙う人はいくつも証券会社に口座を開設する人もいます。その分、確率が上がるからです

以下、英文を読むとさらにIPOの理解が深まりますよ。
An initial public offering (IPO) refers to the process of offering shares of a private corporation to the public in a new stock issuance.
Investopedia
新規株式公開(IPO)とは、民間企業の株式を新しい株発行で一般に公開するプロセスを指します。
IPOs provide companies with an opportunity to obtain capital by offering shares through the primary market.
Investopedia
IPOは、発行市場を通じて株式を提供することにより、企業に資金調達を獲得する機会を提供します。
primary market は発行市場、その後、株式は証券取引所で流通し、売買されます。売買される市場をsecondary market:流通市場(プライマリーの次という意味で)といいます。
このように、本来は証券取引所で株式を発行することで資金調達を行いますが、これを仮想通貨(暗号資産)で行うと、ICOになります。
ICOについては別の記事で紹介したいと思います!
なお、IOCと入れ違えると、国際オリンピック委員会になってしまいますので、気を付けてください(笑)
参考: International Olympic Committee
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